蛍光アゼルバイジャン

Fluoresce Azərbaycan

現実

朝起きたら現実がやってきて、記憶だけ残して昨日はどこかに消えていった

あのひとはきっとこんな日のことすぐに忘れてしまうだろう
どうせ踵を返さないなら振り向くことなく生きてほしい
わたしはあなたを信じたい、でもきっと答えはないだろう
あなたがその判断をできないことは、きっとわたしが一番よく知っている

わたしはずっと忘れない忘れられないのがわかっているけれど
なんとか前の方に進んでいくしかないという気持ち、現実

くだんな
ほんとは振り向いてほしいくせにね
ほんとは一番幸せにできるのは俺だとおもってるくせにね

26歳はまだ2ヶ月

暗い部屋から

書ける気持ち、かけない気持ち
目をつぶってかいている
ここはどこなんだろう、みらいはどこなんだろう
自分がスべきことがなにかわかっているのに、踏み出せない
それがなんによるものかおmわからない
唯自分が傷つくのが怖いだけなんだ
誰も居ないくらい部屋で、ひとりひかるディスプレイと向き合っている
 
まだ見ぬ明日に何があるのか
何があるのかぼくは知らない 
待つべきなのか向かうべきか
薄ら笑いで歩いてゆこうか
 
死ぬのは怖いが、死ぬのだとしたら、まだやらなくてはならないことがいくつかある
整理はだいぶ付いているから、それをしっかり片付け無くてはならない
 
世界は回る、誰がいてもいなくても
ただ大きな流れは、たくさんのひとがいないとできない
 
尊敬したひとが死んだことを最近知った
まだまだやりたいことがたくさんあ田中、辛かっただろう、倒れてからいしきがもどらなかっったという、辛いと思う暇もなかったかもしれない
先輩はおれを見てなんて言うだろう
 
あの日、大阪中崎町、関テレ本社臆が見える小高いマンションの一室で、過ごした時間、が、なぜか、頭に浮かびます
 
ぼくはあのころえがいていたぼくにちかづけているでしょうか
 
彼女さんは、そして会社のパートナーだったもう一人の先輩は何を思っているでしょうか
 
あの頃の未来に僕らが立っているのか、そもそもあの頃の未来なんてものが合ったのかもわからないけれど
 
もうそろそろ目を開けて、今日は寝ようと思います
 
明日も多分活きると思うし、行きざるを得ないと思う
 
先輩が過ごせなかった一日を
せんぱいならなにしますか、あした
 
 
 
おやすみなさい

メンタルが破綻した夜は

1年4ヶ月ぶりにブログを書く気分にもなる。

 

ほんとはもっと別のことで、文章を書かなきゃいけなかったりするし、明日も朝から面談があるから早く寝なきゃいけないし、お風呂もお湯はってしまったので早く入らなくてはいけない。けれど、それよりもなによりも、思いのままの文章を吐き出さなくてはならないタイミングはある。そう、1年4ヶ月に1回くらいは。

 

1年4ヶ月前の私はセックスに狂った電通社員であったが、今となってはしがない大学院生である。周囲に若い女の子もおらずセックスに狂うことはない。なによりである。だがしかし代わりにオナニーに狂い、メンタルをぶっ崩しがちであるのはやむを得ないだろうか。

 

大学院生になってから合コンした子は大体実家生だ。私は都会から離れた所に住んでいるために自宅に持ち帰ることもできず、ハメるには金がかかる。だから連絡を取り続けるモチベーションもあまり沸かない。田舎ゆえのストレスである。こう考えると、都会はなんて便利なところなんだろうとつくづく思う。

 

このメンタル崩壊の理由をたどると、大学院の講義でやむを得ない理由で不完全なものを遠回しにボコボコにされたことと、これもほぼやむを得ない理由で教授にひどい対応を受けたことであるが、恐らくオナニー暮らしをしていなければこれほどメンタルも崩れていないだろう。オナニー禁止令の頒布が必要であろう。

 

こうやってベッドに寝転がってどうでもいい文章を打っていると、どんどん性欲だけが溜まっていく。何一つ生産されない。一体何なんだ。私が何を悪いことをしたというのだ。都会生活において飲酒やしょうもない会話や共通のスポーツの話題などがどれだけストレスを和らげていたかと感じる。金、である。

 

いっそのことヨーロッパに住んで、毎日適当に働いて夕方はサッカーを見に行くような生活をしたいものである。ドイツあたりがとても良いだろう。ドイツでドクターに進学か…。無いな…。

 

そろそろ風呂に入らなくてはならないのだが、風呂に入って上がって寝床に就くまで、そして睡眠に落ちて朝を迎えるまで、性欲の魔の手に打ち勝つことができるかが、非常に大きな勝負である。世界は私の味方ではない。尽きない性欲とうまく付き合って生きるのみである。

 

欲との戦いの中にはヤマもオチもない。

 

 



「海は広いな.wmv」

人間不信の人誑し、電通社員のセックス論

 

先週1週間で5人の女の子と遊んだ。昨日もクラブで多少ナンパした。けど誰ともセックスしなかった。できなかった。私、天下のチンポ広告代理店・電通の社員としては大変残念な限りである。クロージング力がないのもあるが、もっと自分の中で別のものがそれを阻んでいる気がしている。

 

先般、性感染症に感染した。クラミジアである。

なんかチンコに違和感を感じてはいた。小便をする際に尿道に痛みを感じたりもしていた。違和感を感じ始めた頃にクラブでチンコ出して友人にハイネケンを浴びせられたせいかとも思ったが、1週間ほど前に生セックスしたセフレ(マスコミ業界1年目)からのLINEで全てが明るみになる。

「なんか変になってない?大丈夫?笑」

 「変になってない?」ではない。なんの心配なのか先に言えマンコビッチ。掘り下げるとどうやらこの頃言い寄られている彼女持ちドチンポ代理店マンから「風俗でクラミジアもらってた」との連絡が来たらしい。はい解決。コナンも正座。

翌日即病院。4年目のトレーナーに「性病になったので得意先ついでに病院行ってきます」とLINE。既読スルー。落ち込む。1時間後に「クズだな(笑)了解」との返信。しばらく部署の男性間で「性病」が流行語となる。1週間後、検査結果。クラミジア、陽性。承知致しました。大変お手数お掛け致しますが、何卒宜しくお願い申し上げます。株式会社電通、ちゃそ。

後日同期会があったが、全く私から性病の話をしていないのに性病の話してる奴ばっかりで笑った。同期の大体の男は性病経験者であった。全社の健康診断にHIV検査を課すべきだと強く願う。

 

性病の話はまあいいんだ。もう治ったことだ。しかし性病の原因となったセフレとは事実上関係を絶ってしまったし、新しいセフレができる気配もいまのところない。欲求不満が続く。

ノーセックス地獄の中で座禅を組んで、なぜここまでセックスがしたいのか、できないのか、その相手は不特定多数でなくてはいけないのか、「付き合う」という大変面倒な手続きを踏まえてもある程度好きにセックスできる1人を確保する方がいいのか、そもそも「付き合う」とは一体どういうことなのか、など久しぶりに錆びついた本来の出来の良い脳味噌を回転させて考えた。すると2つの大きな病気が見えてくる。

 

まず1つ目の病気は「1人に絞ることができない」ということだ。大変上からな言い方をすれば「彼女候補」の女性は何人も居るが、そのどれにも絞りきれない。それぞれに申し分のない良いところがあり、それぞれに好ましくない一面もある。人間として当然のことだが、そこに妥協できずにいる。

こうやって客観的に考えればまあ彼女などできるわけねーと思った。自分自身の悪いところにも妥協できていないのだから、他人の悪いところに妥協できないのだろう。

 

2つ目は、1つ目に共通することかもしれないが「どこまで行っても満足できない」ということだ。私は小学生の頃いじめを受けていた時期があったし、中学生の頃も何かと目の敵にされやすい人間だった。自分の行いがアレだったから当然といえば当然ではあるものの、その頃自分の奥底に染み付いたコンプレックスは非常に深い根を張り、私の人格の根幹を為すまでに至った。

私はいじめを受けていた当時、なんとしても私をコケにした奴らに復讐することに誓った。その心の傷があまりに強烈だったせいか、私は現在でもなお、私に嫌な思いをさせた全ての人間への復讐のために生きている。恐らくその鬼気迫る負けず嫌いのお陰で、一般的に一流と言われる大学も卒業できたし、一般的には上流階級の代名詞である「電通」という会社に入社できた。

しかしそのコンプレックスへの復讐によって得たものでは、結局どこまで行っても満足することはできないのである。電通に入ってこの上ない喜びを得ることができているかといえば決してそんなことはなく、どんな世界に行っても上には上がいるものである。社内の環境に上がいるのであれば、国内業界一位であることなどさほど意味を為さない。社外に出た時だけの話だ。

きっと私が女の子を1人に決めきれないこと、飽くなきセックスを求めることでさえも、過去の「モテない自分」への復讐であり、それでたとえ無数の女の子、未だかつてないエクストリームセックスを得ることができたとしても、私はきっとそこに妥協することはできないのである。それが復讐によるものであるならば。

私の回りにいる人間もそうだ。何かの鬱憤を晴らすようにセックスに狂う者が非常に多い。同期であったり、友人であったり、ツイパコマンであったり。きっと誰もが猛烈なコンプレックスを抱えて、その鬱憤晴らしで人誑しに走るのであろう。なんとも逆説的なセックスである。それでお互い幸福なのであれば、何も問題はないのだが。

 

性欲地獄座禅の中で私は、必ずどこか自分の意志で「妥協」する必要があり、「自分の幸せはこの程度のものだ」と納得することができなければ、きっとどこか寂しい幸せしか得ることができないのだろう、と感じた。

たとえ先ほど述べたようなクラブナンパ同期やツイパコマンであっても、「これが俺の私の得られる幸せだ」と肚をくくっているのなら、そのセックス狂いはこの上ない幸せなのだろうし、くくりきれていないのであればどこか空白の残るものになるのだろう。少なくとも私はくくりきれていない。何故なら、もはやその行き場をなくした「コンプレックス」そのものに、もっと強烈に復讐できる手段に飢えており、妥協できない精神状態に無意識のうちに放り込まれているからである。

私の行き場をなくしたコンプレックスのかたちは「過去への復讐」であり、それに意味を見出だせなくなっていることを自覚した時点で、全ての復讐劇を終えることができる。それがきっと現状を打開する最善の手段なのだろう。そう自分の頭ではわかっているが、まだ逃れることはできていない。まだコミュニケーションが上手でない「現在の自分への復讐、あるいは克服」を意識してしまうためである。

 

ひとまず私の性欲地獄からの解脱のために、「他の女の子を諦め、1人の女の子と付き合う」というところから始めたい。勢い余って「諦める力」という本を買った。まだ読んでいない。本を読むことの諦めは簡単につくものである。

 

空白セックスにはもう飽きているし、空白のまま空白セックスを追い求めても本質的には何も満たされない、ということには気づいた。その先のことには私にはまだ分からない。

だが「あーやっと君も気づいたのね、私はそんなこと気づいていたよ」と言う奴(何故か女の割合が非常に多い)には決してなりたくないものである。得てしてそういうやつほど実際には、何かを諦めて復讐をやめる決断をした訳ではなく、単に復讐に狂う自分から逃げているだけなのだから。

 

 

ZAZEN BOYS_CRAZY DAYS CRAZY FEELING ...

吉高由里子式ポエム

DUGOUT/RADWIMPS - YouTube

 

 

暗い夜道を前も見ず

手元の画面でGunosyを見て歩く

ファミマに入る

携帯を弄りながらまっすぐカップが並ぶ一角へ

スープDELI

158円

 

レシートのたまった財布から100円玉と50円玉と10円玉

Tポイントカードは持ってるけど出さない

出せとも言わないアラブ系の店員

ムタシルさん

ファミマを出るといい年した男女が手を繋いでファミマに入るところだった

 

家に向かって六本木の狭い歩道を歩く

すれ違いざまに刺される

一瞬息が止まり、焼けるような息と一緒に血が出る

そこまで想像して、肩がぶつかってすれ違う

 

家につくと

クレジットカードの請求書が入っていた

65,850円

今月の残金で持ち越しは難しい

4万くらいは使ったことを覚えている

あとは何者かが垂れ流したとしか思えない

隙間風が入って漏れ出て行くクレジットカード料金

 

セックスしたいと思ったけどセフレが生理だった

別のセフレには彼氏ができていた

昨日遊んだ女の子は普通すぎてLINEを返す元気がない

 

日付が変わる寸前から映画を観始める

お湯が湧くのを待ちながら

携帯を弄りながら

映画の中で純愛の女性が言う

「ほんとは彼と暮らしたかった」

スクリーンの手前の僕は無表情でスープを啜る

DVDに記録された映像は光を通して信号に変換され、1mのHDMIケーブルを通して28インチの液晶に映し出される

僕は無表情で信号を見つめる

信号は光となって、空気を通って僕の瞳孔を通過して眼底に到達し、別の信号としてケーブルを通って脳に到達する

めりはりのない生活が、めりはりのない時間をまき散らし、めりはりがなく通り過ぎて行く

 

くっだらねえ生活。

 

メモ書きを文章に繋げる気力もないくっだらねえ生活

吉高由里子式ポエム

「KANA-BOONばっかり聴いてる場合ちゃうやろがボケ」

と、彼女は言った。彼女の怒りは大抵邦楽ロック批判から始まる。

秘密保護法が国会で採決されてもうてんねんで?もううちら自由に発言できひんくなるねんで?せやのに自分いつまでもパソコン弄っとってうちのことなんもせーへんしYouTubeでしょーもない音楽ばっか流しおってほんまうちの気持ち考えたらもうちょっと分かるやろ?なにがKANA-BOONやねんほんま全員尾崎世界観みたいな髪型しよってええかげんにせえよほんま」

彼女は柄の悪い南の関西弁で捲し立てる。僕は丸を出現させるプログラムを打ち込む手を止め、一瞬、彼女を見上げた。酒に酔った彼女は真っ赤な顔をして、さっき開けたばかりの淡麗グリーンラベルを片手に立ち上がってふらふらしている。黒いワンピースが軽快なギターに合わせて揺れる。前髪で目が隠れているボブの中に、熱が伝わるように赤い顔が見えた。尾崎世界観を批判する権利などかけらもないはずの、立派なサブカル女子である。少しは鏡を見てから話す癖をつけたらどうだろうか、という言葉と引き換えに、僕は正論を引っ張り出す。

「だいたいさあ、秘密保護法って公務員を対象にしてるもんだから、学生の俺に何か関係あるもんじゃないし、ましてやフリーターの君が何を発言しようと秘密保護法どころか世の中誰も規制しないから全然大丈夫だよ?」

ふらついている尾崎世界観は酢ダコのような顔で顎を突き出し、中身を飲み干したのを確認してから、僕に空き缶を投げつけた。「糖質70%オフ」が僕を目がけて飛んできたものの、僕のパーカーの袖に小さなシミを残してカーペットに軟着陸する。

「うっさいねん自分いちいちいちいち!うちがどんだけ自分のために頑張ってると思てんねん!誰がフリーターやねんほんまいい加減にせえよ、ちゃんと昼は美容師見習いやって夜はキャバクラでくっさいおっさん相手に頑張ってしょーもない話ばっか気持ちよーくしゃべらせてあげてんねんで?家でパソコンばっか弄っとる自分には分からへんと思うけどなあ、音楽止めろボケ!耳障りやねんほんまに」

僕は無数に散らばった三角形を小さくする関数を打ち込みながら、静かに一番搾りを啜って、ノイズの中の音楽を拾った。また彼女の顔を見て不意に、熱唱する尾崎世界観そっくりだね、という言葉が喉仏まで出てきた。僕は無理やり飲み込んで、慈愛に溢れる言葉を引っぱり出す。

「申し訳ないんだけど、俺ちゃんと家で受注してるから、その辺の会社員より貰ってるし大丈夫だよ。あと君KANA-BOON大好きだよね?その髪型もクリープハイプとKANA-BOONの真ん中意識してるでしょ?ていうか『お願い!ランキング』面白いから静かにしてくんない?」

彼女の顔は酢ダコから赤ワインまで変幻自在である。今年のボジョレー・ヌーヴォーはキャッチフレーズのつけようもないほど不作であった、という、生きる上で一切必要のない知識を僕は頭の中から必死で追い出す。

「ゆーて自分もなあ、その髪型ラスベガス意識してんのか知らへんけどなあ、全ッ然カッコよくないカッコよさのかけらもない下品な金髪やで、自分それ美容師さんに言われへんかってんやろ?『もう一回ブリーチしてください』って言われへんかってんやろ?ほんましょーもない見栄張ってるからあんたはいつまで経っても彼女出来ひんねんで?ほんまもうちょいファッションのセンスとか身につけたらええやろ、あ、友達おらへんから服買いに行かれへんのか、ほんま可愛そうやな君は、はよその悪い夢に出てきそうな音楽止めてくれへん?うちまでセンスなくなるわ」

僕はわずかに残った一番搾りを飲み干し、静かに息を吐いて左手で缶を握り潰した。

「うん、わかったからさあ」

「わかってへん、全然わかってへん」

僕はMacbookを閉じて立ち上がり、ふらつく彼女の首を左手で、同じ力で締め上げた。小さく心地良い悲鳴が漏れる。

「わかったから、セックスしよ?」

「うん、する」

 


KANA-BOON / ないものねだり - YouTube